旧盆最終日は、3度の食事を出すこと、その際、夜は重箱料理で最高のおもてなしをして、その後、先祖をお送りするという1日です。

3食の料理はナカビと一緒で、とくにこれ、というのは決まっていないのですが、夜は重箱料理になります。
参考のため、メニュー例としてあげておきます。
ナカビも一緒ですが、料理やご飯は毎食ごとに新しいものを出すほうがよいとされているので、量はあまりつくらず。ご飯もその都度炊きましょう。
前日の残り・・・などはあまりやらないほうがいいとされています。

●朝食●
ご飯
汁物
酢の物

●昼食●
ご飯
汁物
酢の物

●夕食●
重箱料理
ご飯
ソーキ汁や中味汁
酢の物

ウークイは夜遅くにやることがよいとされています。
近年でははやい時間にすませるという所も多いですが、時間の許す限り、年に1度の行事なのでなるべく遅くお送りすることが、最高のおもてなしと言われています。
早々にお送りするのは、先祖に失礼だという考えからです。
20年ほど前は夜中2〜3時というのが一般的でしたが、そこまで遅くなくても、夜10時ごろであれば問題ないとされています。
この日は、自分の仏壇がある方は自分の家で、自分の家に仏壇がない場合は、自分の親戚の中で、一番大きな仏壇のあるところに集り、団らんをし、先祖とともに時間を過ごします。
大きな仏壇というのは大きさではなく、たとえば自分の親の親、その親・・・などたどれるだけ上の祖先のことです。
そこが一番最後にまわる場所になります。

重箱料理をお供えしたら、ウチカビ(あの世のお金)とシルカビ(あの世の税金)、線香を仏壇前にお供えします。
各家庭でいろいろなやり方があるようですが、仏壇に入っている、一番長くあの世にいる方の法事の年数でウチカビを準備しています。
この仏壇は13回忌の方が一番長くあの世にいるので、1山をウチカビ13セットとして、12山つくります。
その一番上にシルカビをおいて、線香を15本置きます。
これらは最後にウチカビを燃やす際に、一緒に燃やします。
※ウチカビに関しては、人数分のウチカビのみを燃やす方法もあり、各家庭によって、かわってくると思います。
写真の仏壇の場合は、数年間、仏壇事を持つべき人がやっていなかった経緯があり、その分の不足を、ウチカビで補う方法をとっているとのことです。

ビンシー、ウチカビを燃やすためのボウルや金属の箸、網、水などを準備しておきます。
仏壇の前に親戚みんなが集って、家主が線香を15本お供えします。それから親戚1人1人が3本ずつの線香をたてていきます。
全員が線香をたておわったら、全員で手をあわせて、今年のお盆が無事に終わること、家族が健康であること、幸せであることに感謝をし、また来年もおまちしていますということでお礼をして、拝みます。(ウートートーする、ともいいますね!)

線香が半分くらいまで燃えるのを待ちながら談笑します。
このときに、家系図などが横に貼られていると、どれだけの先祖、子孫がつながっているかを話すことができてとても有意義な時間となります。

先祖にお土産を持たせるため、仏壇にお供えしてあるサトウキビ、果物、お菓子、御茶やお酒、重箱やいただいたお中元など、位牌と香炉、ろうそく以外の全てを下におろします。
灯籠などもすべてはずします。

パイナップルは上の葉っぱの部分をくるりとまわしてはずし、重箱からはいくつかの食材をとりだせるようにしておきます。

いよいよウチカビを焼きます。おおよそは門前ですが、門がない家では玄関先やベランダとなります。
用意したボウルなどで最初はライターやマッチなどで火をつけます。
その火を消さないように、次々にウチカビやシルカビを次々にいれていきます。
香炉に残った線香もすべてこの中にいれてお土産にもたせます。

みんなでまた手をあわせたら、ボウルは一番最後、または翌朝片付けます。
仏壇前にもどり、御茶、お水、お酒、チャーギなどを新しいものにかえていつもの仏壇に戻ります。

地域によって、素麺汁を食べたり、
こうやって書き出してみるととてもめんどくさく、大変なものだと感じる人もいるかもしれません。
実際に私もそうでした。
一時期は仏壇事が嫌いで敬遠していましたが、今となれば、そういう時期があって、それから興味を持ち、それから1つ1つの意味を知り、そこって深いなぁ・・・と感じるようになりました。

人それぞれ、そう感じることに差があるのは理解しています。
ただ1つ、仏壇事ドットコムからの提案としては、嫌だなぁと思っても、やるべきことをやっていかないといけない立場であれば、楽しんでやるほうがいいと思っています。
楽しんで、でも効率よくやる部分と、手を抜いてはいけない部分をうまく切り分けていくことで、仏壇、そしてそれを取り巻く親戚づきあいも、うまくやっていけるのではないかと思っています。

先祖崇拝、祖先崇拝といわれるように、沖縄では、中国と日本からの文化を取り入れ、琉球文化として独自化をとげていきました。
祖先を大切に思う気持ちを忘れず、そしてうまく現代の状況と組み合わせていくことを大切にしていこうと思います。

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