今週8月26日水曜日から28日金曜日までが旧盆ということで、これまでの旧盆情報のまとめをします。

旧盆1日目 ウンケー(旧暦7月13日)

沖縄では旧暦7月13日から15日までが旧盆(お盆、シチグヮチ)になります。

旧暦7月13日は、あの世から祖先をお迎えするウンケーの日です。
夕方にウンケーをします。
ウンケーの前に、仏壇には、果物やサトウキビなどを飾り付けして準備をします。

●3日間共通のお供え物●
・御茶、お水、お酒、チャーギを新しいものにかえます
・すいか、パイナップルは左右に1つずつ(各2個)左右対称に盛ります。ただ、量が多いので、すいか、パイナップルを1つずつ準備して、左右に配置してもいいと思います。その際、転がっていかないようにガンシナーを下に敷いて、その上にすいかやパイナップルを置くと安定します
・果物入れにバナナ(5本)、みかん(3個)、リンゴ(1個)を左右対称に盛ります。左右対称が理想的ですが、量が多いので、1つを左側に配置し、右側はお菓子を配置してもいいと思います
・果物入れの上にガンシナーを3つずつのせます。これは先祖が持ち帰るときに頭の上に乗せて帰れるようにです
・果物の下のほうに、こうぐぁし(落雁)を飾ります
・先祖が杖として使うサトウキビを2本(1本は荷物をぶら下げるためといわれています)置きます。仏壇の中に入らなければ写真のように外においてもいいと思います。1本でもいいと思います
・お菓子を7種、または9種お皿に盛りつけます。これも左右対称が理想的ですが、片方でもいいと思います
・ソーロー箸を準備します
・ソーローほうきはボウルに水をいれたものを玄関に準備します
・お盆用の灯籠に電気をつけます

●ウンケーの日の夕食●
・ウンケージューシー
・汁物
・酢の物などの少しのおかず1〜2種
・ソーロー箸

●お迎えの儀式●
家の主や家族は門の前(なければ玄関)で線香15本に火をつけます
線香を門の前(または玄関先)において、家の住所やお盆であること、旧暦、新暦の日付け、お迎えすることをお伝えして、その15本の線香を手で持ち、仏壇の香炉へたてます。
仏壇に手をあわせ、お迎えの儀式とします。

その後、お供えしてある夕食を食べていただくため、さらに15本の線香をたてて、お食事をどうぞ、ということで手をあわせます。
玄関においてあるソーローほうきとボウルの水を仏壇の下のほうに移動します。
足の汚れや悪いものをこれではらってくださいという意味があります。

線香が全部燃えたら、「お下げします」と手をあわせて、食事をさげます。
それぞ家族でいただきます。

※地域や家庭によって違いはありますが、おおよそ、このような感じですすめていきます

旧盆2日目 ナカビ・ナカヌヒー(旧暦7月14日)

旧盆2日目は、3食の料理を出すこと、お客様をお迎えすることが主な仕事になります。

3食の料理はとくにこれ、というのは決まっていないのですが、メニュー例としてあげておきます。
料理やご飯は毎食ごとに新しいものを出すほうがよいとされているので、量はあまりつくらず。ご飯もその都度炊きましょう。
前日の残り・・・などはあまりやらないほうがいいとされています。

●朝食●
ご飯
汁物
酢の物

●昼食●
冷やしソーメン
※決まりはないのですが、ソーメンを出すところが多いようです

●夕食●
ご飯
汁物
酢の物
メイン料理(豚肉や豆腐、大根やしぶい、昆布などの煮物が多い)

沖縄ではナカビに親戚周りをすることが多いです。
仏壇がある親戚や知り合いの家に、お中元を持ってご挨拶にいきます。
沖縄のお中元は「仏壇がある家に」というのが一般的で、旧盆の時期に直接持って行くのがマナーとなっています。
県外にいるなどどうしても行けない距離にいるときは、配達をお願いすることもありますが、これはあまり一般的ではありません。
お中元の値段も1000円〜と安価なものからでも良しとされています。
ただ、洗剤などは、料理に香りがうつるから、と敬遠される家もあるようなので、そこは配慮が必要かもしれません。

まずは、仏壇前にお中元をお供えし、線香をたててご挨拶をします。
ご挨拶は、自分の住所、名前、仏壇に入っている人との関係をお伝えします。
この際、誰が仏壇に入っているのかわからないという場合は、家の方に聞いたりすることが共通の話題になるのでおすすめです。
そうすると毎年手をあわせるとき、ご挨拶がしやすくなりますよね。

お迎えする仏壇を持っている家の方は、お客様に対して、お返しなどはせず、軽い食事やお菓子などでおもてなしをします。

旧盆3日目 ウークイ(旧暦7月15日)

旧盆最終日は、3度の食事を出すこと、その際、夜は重箱料理で最高のおもてなしをして、その後、先祖をお送りするという1日です。

3食の料理はナカビと一緒で、とくにこれ、というのは決まっていないのですが、夜は重箱料理になります。
参考のため、メニュー例としてあげておきます。
ナカビも一緒ですが、料理やご飯は毎食ごとに新しいものを出すほうがよいとされているので、量はあまりつくらず。ご飯もその都度炊きましょう。
前日の残り・・・などはあまりやらないほうがいいとされています。

●朝食●
ご飯
汁物
酢の物

●昼食●
ご飯
汁物
酢の物

●夕食●
重箱料理
ご飯
ソーキ汁や中味汁
酢の物

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ウークイは夜遅くにやることがよいとされています。
近年でははやい時間にすませるという所も多いですが、時間の許す限り、年に1度の行事なのでなるべく遅くお送りすることが、最高のおもてなしと言われています。
早々にお送りするのは、先祖に失礼だという考えからです。
20年ほど前は夜中2〜3時というのが一般的でしたが、そこまで遅くなくても、夜10時ごろであれば問題ないとされています。
この日は、自分の仏壇がある方は自分の家で、自分の家に仏壇がない場合は、自分の親戚の中で、一番大きな仏壇のあるところに集り、団らんをし、先祖とともに時間を過ごします。
大きな仏壇というのは大きさではなく、たとえば自分の親の親、その親・・・などたどれるだけ上の祖先のことです。
そこが一番最後にまわる場所になります。

重箱料理をお供えしたら、ウチカビ(あの世のお金)とシルカビ(あの世の税金)、線香を仏壇前にお供えします。
各家庭でいろいろなやり方があるようですが、仏壇に入っている、一番長くあの世にいる方の法事の年数でウチカビを準備しています。
この仏壇は13回忌の方が一番長くあの世にいるので、1山をウチカビ13セットとして、12山つくります。
その一番上にシルカビをおいて、線香を15本置きます。
これらは最後にウチカビを燃やす際に、一緒に燃やします。
※ウチカビに関しては、人数分のウチカビのみを燃やす方法もあり、各家庭によって、かわってくると思います。
写真の仏壇の場合は、数年間、仏壇事を持つべき人がやっていなかった経緯があり、その分の不足を、ウチカビで補う方法をとっているとのことです。

ビンシー、ウチカビを燃やすためのボウルや金属の箸、網、水などを準備しておきます。
仏壇の前に親戚みんなが集って、家主が線香を15本お供えします。それから親戚1人1人が3本ずつの線香をたてていきます。
全員が線香をたておわったら、全員で手をあわせて、今年のお盆が無事に終わること、家族が健康であること、幸せであることに感謝をし、また来年もおまちしていますということでお礼をして、拝みます。(ウートートーする、ともいいますね!)

線香が半分くらいまで燃えるのを待ちながら談笑します。
このときに、家系図などが横に貼られていると、どれだけの先祖、子孫がつながっているかを話すことができてとても有意義な時間となります。

先祖にお土産を持たせるため、仏壇にお供えしてあるサトウキビ、果物、お菓子、御茶やお酒、重箱やいただいたお中元など、位牌と香炉、ろうそく以外の全てを下におろします。
灯籠などもすべてはずします。

パイナップルは上の葉っぱの部分をくるりとまわしてはずし、重箱からはいくつかの食材をとりだせるようにしておきます。

いよいよウチカビを焼きます。おおよそは門前ですが、門がない家では玄関先やベランダとなります。
用意したボウルなどで最初はライターやマッチなどで火をつけます。
その火を消さないように、次々にウチカビやシルカビを次々にいれていきます。
香炉に残った線香もすべてこの中にいれてお土産にもたせます。

みんなでまた手をあわせたら、ボウルは一番最後、または翌朝片付けます。
仏壇前にもどり、御茶、お水、お酒、チャーギなどを新しいものにかえていつもの仏壇に戻ります。

地域によって、素麺汁を食べたり、
こうやって書き出してみるととてもめんどくさく、大変なものだと感じる人もいるかもしれません。
実際に私もそうでした。
一時期は仏壇事が嫌いで敬遠していましたが、今となれば、そういう時期があって、それから興味を持ち、それから1つ1つの意味を知り、そこって深いなぁ・・・と感じるようになりました。

人それぞれ、そう感じることに差があるのは理解しています。
ただ1つ、仏壇事ドットコムからの提案としては、嫌だなぁと思っても、やるべきことをやっていかないといけない立場であれば、楽しんでやるほうがいいと思っています。
楽しんで、でも効率よくやる部分と、手を抜いてはいけない部分をうまく切り分けていくことで、仏壇、そしてそれを取り巻く親戚づきあいも、うまくやっていけるのではないかと思っています。

先祖崇拝、祖先崇拝といわれるように、沖縄では、中国と日本からの文化を取り入れ、琉球文化として独自化をとげていきました。
祖先を大切に思う気持ちを忘れず、そしてうまく現代の状況と組み合わせていくことを大切にしていこうと思います。

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