ウチャヌクって何?

沖縄のヒヌカンを通して行う拝みのときによく聞く「ウチャヌク」って何だろう??というご質問をよく受けることがあります。

今日も旧暦の12月24日なので、屋敷拝みやうがんぶとぅちなどの行事を行うときにウチャヌクを用意していると思います。
ウチャヌクとは、お餅が3段重ねになったものが3つ、合計9個のお餅のことです。
3段重ねの一番下が大きく、上に行くにつれて小さくなっていく鏡餅のようなものの3段のお餅です。
柔らかいお餅で中には何も入っていないものが基本です。

今年のウチャヌクは写真のようなウチャヌクを買いました。
パッケージに「10コ入り」と買いてあるのは、屋敷拝みのときにヒヌカンに使ったウチャヌクの一番小さいお餅を新しいお餅に交換することで、「このウチャヌクはどの拝みにも使っていない新しいウチャヌクですよ」という意味の「うちげーし」「ウチジフェーシ」のための予備の1個です。

この3段重ねの3つというのには様々な意味が含まれています。
今の世(いまぬゆー)、中の世(なかぬゆー)、 御先世(うさちのゆー)
太陽、星、月
天、地、龍宮(または自分)
父、母、子
などなど諸説ありますが、どれか1つという意味ではなく、すべての意味が含まれていると私たちは考えています。
神様にのみ、お供えするのがウチャヌクなので、餡が入っていたり、近年ではタンナファークルーなどのお菓子のウチャヌクがありますが、そういうものではなく、ウチャヌクは白いお餅で作られているものがウチャヌクとしての意味があると考えています。

3段重ねの1組を「1飾り(チュカジャイ)」としたり、3段重ねの3組を「3飾り(ミカジャイ)」、はまたまた3段重ねの3組を1セットとみなして「1飾り(チュカジャイ)」としたりするので、人によっての認識の違いがある部分なのでそこも注意です。

3段の餅は一番したが大きく、真ん中、上とだんだん小さくなるのがうちゃぬくの特徴です。
一番上を上台(ウィーデー)、真ん中を中台(ナカデー)、下を下台(シチャデー)と呼びますが、普段の生活の中ではなかなか使わないと思います。
この餅が3つ、大きさが違うのがうちゃぬくの大きな特徴といえます。

今年は私もいろいろウチャヌクを見てまわりましたが、このウチャヌクが一番よさそうだったので購入しました。
もちろん自分で作ることもOKです。

動画でも解説してみましたので、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。

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