旧暦9月9日は「菊酒(チクザキ・きくざけ)」です。
五季節の「重陽(ちょうよう)」の節句に行われます。
菊酒は沖縄では、家の繁盛、安全の拝みになります。

日本での菊酒の習慣に関しても中国から伝わったことが書いてあります。
「風俗辞典」P469(森末 義彰、東京堂出版、1975年)

「重陽節供」の項に「五節供の一で、毎年九月九日に行われる。・・・中国では菊は延寿の功があると信ぜられていることから、漢代から菊酒を飲む風習があった。わが国にもこの風が移り、天武天皇14(686)年に菊花の宴が行われ、平安時代初期から例年の儀となった」と記載があります。

沖縄での習慣となるといろいろな文献等に明記がありますが、

「琉球國由来記琉球王府編」P33(伊波 普猷、風土記社、1988年)
「九月節句、南風御殿で儀式あり、円覚寺から菊酒を奉ず」との記載があることから、沖縄でも古くから行事として行われているようです。

さて、現代の菊酒の行事。

やり方は、菊の葉を裏返しにして3枚1組でお皿に入れます。
そのお皿を5つ用意して、そのお皿になみなみと泡盛を注ぎます。
ヒヌカンの前に3皿、仏壇の前に2皿お供えするための5皿です。
その際、ヒヌカンのお塩、お水、チャーギを入れた花瓶のお水、お米、お酒などは新しいものにかえるといいでしょう。
仏壇は、花瓶のお水、お茶、お水、お酒を新しいものにかえてください。
お酒は菊酒をお供えするので変えなくていいという説もありますが、変えることにマイナスはないので、かえておいたほうがいいでしょう。

お供えものを準備したら、まずはヒヌカンに菊酒をお供えし、12本3本の線香を3セットたてて旧暦1日15日のようにグイスをとなえます。
その際に、今日は旧暦9月9日の菊酒の日です、というのもお伝えしましょう。

その後、仏壇に菊酒をお供えし、まずはお通しの12本の線香をたてて、それから個人個人の線香をたててグイスをとなえましょう。

すべての線香が燃えたら、菊酒をうさんで〜します。
お酒が飲める方は、たっぷり飲むといいと思いますが、お酒が飲めない人や子供達はうさんで〜としてお酒をおでこに3回ちょんちょんちょん、とつけてあげるといいでしょう。

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