位牌(仏壇)継承のタブー1

位牌(仏壇)継承のルールについては前回の記事でご紹介しました。(位牌(仏壇)継承のルールはこちらをクリック)

位牌(仏壇)継承にはいくつかタブーがあります。
まずはその中の1つをご紹介します。

「チャッチウシクミ」

長男を押し込む事。長男を差し置いて、次男以下が位牌継承をすること。
嫡子(チャッチ)を押し込む(ウシクミ)。
嫡子である長男を立ち上げる事で子孫繁栄するといわれている。

図のように、長男がいるのにも関わらず、
・長男が小さい頃亡くなった
・長男に子供がいない
・長男が別の宗教である
・長男が県外にいる
・長男は持ちたがっていない
などの理由で、二男や三男が親の仏壇を継ぐことが、結果、チャッチウシクミになっています。

もし状況のような場合は、いろいろなパターンがあるのですが、たとえば、長男が小さいころになくなっていて、二男が「預かり仏壇」として一時的に預かることはできます。
その場合、二男がなくなったときでも、親と長男が入っている位牌に、二男は入ることができないので、そこは要注意です。

これは実際の事例ですが、長男がいるのに「いなかったこと」にしたことで、5代にわたって長男が亡くなるという家系がありました。
その一族の方もそれは認識していて「うちの家系は長男が小さいころや独身で亡くなってしまう」というご相談があり、家系図をチェックしたところ、ずっとチャッチウシクミが続いていました。
そこで、位牌の整理、もつべき人がもつことをご提案し、その一族にご説明、実際に3年をかけて、正しい位牌継承にしたところ、一族から長男が亡くなるというのはその後、起きていません。これはあと10〜20年ほどは結果がわかりませんが、チャッチウシクミは改善できているので大丈夫だと思っています。
実際、孫世代に女の子3名しかいなかったのですが、チャッチウシクミを正してから、5年の間に男の子が3名生まれており、一族の方も大変喜んでいます。

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