以前、マブヤーについては言葉解説の動画で説明してありますのでまだ見ていないという方はぜひそちらからチェックしてみると、スムーズに理解ができると思います。
人には7つのマブヤー・マブイ、つまり魂があると考えられています。
それがショックなことやびっくりすることがあるといくつかのマブヤーが落ちると言われていて、マブヤーがおちているのを放置すると、ぼ〜っとしたり、心ここにあらず、の状態になってしまいます。
そこで、落としたマブヤーを拾うというおまじないが昔から言われているマブヤーグミです。
マブイグミの2つのやり方
マブヤーグミといっても大きくわけて、2つのやり方があります。
1つ目は本格的なマブヤーグミで、その場所にいったり、場所にいけない場合は、家の門(じょう)やトイレ(フール)で行います。
2つ目は簡易的、略式的なマブイグミで、落とした直後であればマブイや戻りやすいと言われているので、その場で行う方法です。
今回はマブヤー落としたかも?と思ったときにもすぐに思い出せるように解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
基本的には自分以外の家族にやってもらうのが一般的ですが簡易的な方法であれば自分でもできるので覚えておくといいと思います。
準備するもの
ビンシー(または仮ビンシー)酒、水、米、塩
これは諸説ありますが、マブヤーを落とした場所で拾った小石3個(場所がわからない場合は自宅や近所で拾った小石で代用する)ただ、沖縄では石を持ち帰ってくる違うものまで持ち帰ってくるからダメという言い伝えもあるのでそこはご自身で判断してください。
サン(ススキの葉を3本揃えてつくったもの)
一口大ににぎったおにぎり 7個
魚汁
線香(12本3本の3組)
アルミホイル(線香を置くため)
その日着て眠る服(パジャマや寝巻き、部屋着など)
マブヤーを落とした場所でやる場合
まずはヒヌカンに12本3本の3組を立てて、旧暦、新暦、住所、父、父の名前、干支、母、母の名前、干支、続柄(つづきがら)、本人の名前、干支がここで、マブヤーを落としたようです。(本人の名前)の(母とか姉とか続柄)の(マブヤーグミする人の名前)がこれからマブヤーグミをしてきます。と報告します。
その場所には本人も一緒に行くようにします。
準備したものを落とした場所で敷物の上などに広げて、アルミホイルを広げて、12本3本の線香に火をつけてそれを3組、起きます、それからグイスをとなえます。
マブヤーを落とした人の住所、父、父の名前、干支、母、母の名前、干支、続柄(つづきがら)、本人の名前、干支が(どこどこ、となるべく詳しい場所を説明)で、マブヤーを落としたようです。
(本人の名前)の(母とか姉とか続柄)の(マブヤーグミする人の名前)が心をこめて、マブヤーグミをしますので、どうぞ、この洋服に(本人の名前)のマブヤーをのせて、(本人の名前)に戻ってください。
そしてこれからは(本人の名前)の心も体も強くさせてください。
サンを線香の上で3回右回りに3回回して、マブヤーが入るように、洋服と石の上で右まわりに3回回します。
サンはそこにのったマブヤーを落とさないように懐かビニール袋などに入れて持ち帰ります。
家に着いたら、先に本人が家の中に入り、マブヤーグミをした家族は、玄関で中に向かって声を出して「(本人の名前)のマブヤーがついてきました(マブヤーヤウーティチョンドー)」といって、家の中に入った本人は声を出して「(本人の名前)(本人の名前)(本人の名前)のマブヤーウーティクーヨー」と歓迎します。
マブイの入った洋服を本人に着せて、サンを頭の上で右回りに3回まわします。
それから背中をトントンとたたいてから、塩を頭の上に少しすり込んだあと、持ち帰ってきたビンシーの酒と水をチョンチョンと中指につけてから、本人の額に3回、チョンチョンチョンとウビナディします。
それからマブイを込めた石を胸元に持っていきます。そのままの状態で「マブイを込めましたのでこれからは強い心と体になり、もうマブイが落ちませんように」と声に出して祈ります。
その後、本人にマブヤーが好物の魚汁とおにぎりを食べてもらい、その日は外出せずに家でゆっくり過ごします。
ヒヌカンに12本3本の3組の線香を立てて、「(本人の名前)のマブイグミが無事に終わりました。これからは強い心と体になり、もうマブイが落ちませんように。」と報告とお願いをします。
その夜はマブイ入りの石とサンは枕元に置いて寝ます。
翌朝、石はお礼をいって元の場所に戻し、サンは処分します。
門やトイレなど自宅でやる場合
考え方は基本的にその場所に行くのと同じです。ただ、ちょっとやり方が違うので、再度説明します。
まずはヒヌカンに12本3本の3組を立てて、旧暦、新暦、住所、父、父の名前、干支、母、母の名前、干支、続柄(つづきがら)、本人の名前、干支がここで、マブヤーを落としたようです。
(本人の名前)の(母とか姉とか続柄)の(マブヤーグミする人の名前)がこれからマブヤーグミをしてきます。と報告します。
準備したものを玄関から外に向かって、またはトイレの入り口からトイレに向かってやるのでそこで広げます。アルミホイルを広げて、12本3本の線香に火をつけてそれを3組、置き、それからグイスをとなえます。
マブヤーを落とした人の住所、父、父の名前、干支、母、母の名前、干支、続柄(つづきがら)、本人の名前、干支が(どこどこ、となるべく詳しい場所を説明)で、マブヤーを落としたようです。
(本人の名前)の(母とか姉とか続柄)の(マブヤーグミする人の名前)が心をこめて、マブヤーグミをしますので、どうぞ、この洋服に(本人の名前)のマブヤーをのせて、(本人の名前)に戻ってください。
そしてこれからは(本人の名前)の心も体も強くさせてください。
サンを線香の上で3回右回りに3回回して、マブヤーが入るように、洋服と石の上で右まわりに3回回します。
マブヤーグミをした家族は、玄関先で中に向かって声を出して「(本人の名前)のマブヤーがついてきました(マブヤーヤウーティチョンドー)」といって、本人の名前を3回呼びます。家の中の本人は声を出して「はーい、はーい、はーい」と3回返事をします。
マブイの入った洋服を本人に着せて、サンを頭の上で右回りに3回まわします。
それから背中をトントンとたたいてから、塩を頭の上に少しすり込んだあと、ビンシーの酒と水をチョンチョンと中指につけてから、本人の額に3回、チョンチョンチョンとウビナディします。
それからマブイを込めた石を胸元に持っていきます。そのままの状態で「マブイを込めましたのでこれからは強い心と体になり、もうマブイが落ちませんように」と声に出して祈ります。
その後、本人にマブヤーが好物の魚汁とおにぎりを食べてもらい、その日は外出せずに家でゆっくり過ごします。
ヒヌカンに12本3本の3組の線香を立てて、「(本人の名前)のマブイグミが無事に終わりました。これからは強い心と体になり、もうマブイが落ちませんように。」と報告とお願いをします。
その夜はマブイ入りの石とサンは枕元に置いて寝ます。翌朝、石はお礼をいって元の場所に戻し、サンは処分します。
簡易的、略式的なマブイグミ
びっくりしたことがあった場合、できるだけ時間をおかずにその場所で、地面からマブイをすくいあげるような動作をしながら、「マブヤーヤウーティクーヨー、マブヤーヤウーティクーヨー、マブヤーヤウーティクーヨー」と3回唱えます。 または「マブヤーヤウーティクーヨー、(本人の名前)のマブヤーが落ちていたら戻ってください」などをその場所で唱えます。
マブヤーグミのやり方、なんとなくでも覚えておくと、びっくりしたことがあった場合、便利ですよね。まず、びっくりしたことがあったときにはすぐにマブヤーマブヤーウーティクーヨー、と唱えることが大切かもしれませんね。
「びっくりしてマブイをおとす」その「びっくり」が人によっても違うのは、その人のマブヤーの強さにもあると言われていますので、もし何かびっくりしたなーということがあった場合には、すぐに唱える癖づけをしておくほうがいいですね。
落ちてなくても唱えることには何の問題もないので。
マブヤーグミ・マブイグミのまとめ
今日はマブヤーグミを解説してみました。
ユタさんを使ってやる方法、先祖の仏壇に行かないと、と言われる方もいらっしゃるようですが、ぜひ自分でできることは自分でできるように、ぜひ活用してみてください。