新型コロナウイルスが猛威を振るう中、4月4日(土)から2週間、清明の入りです。
沖縄県医師会より、清明祭についての「強いお願い」が発表されました。
- 感染が広がっている東京や大阪などの県外からは参加させない
- 規模を縮小し代表者がお参りする
- 体調が悪い人は絶対に参加しない
発表の前から、沖縄県内でも
- 今年のシーミーは中止
- 仏壇の前でやることにした
- 仮病を使って参加しない
- 子供が小さいから行きたくない
- 中止したからって言って先祖が文句言うのであればそんな先祖はいらない
という声があちこちから聞こえてきたり、実際にメールやLINEで相談をうけている件数も多くなっています。
時には耳を疑いたくなるような言葉さえも。
でもこれは、新型コロナウイルスで誰もが不安になっているということの裏返しなんだと思います。
ではこういったこれまでにない事態の際には「中止」でいいのか
こちら、答えは清明祭の道理を考えるとおのずと答えがわかりますよね。
医師会のお願いにも「中止してください」という文言は見当たらないのですが、これを「中止」と認識していることが多いことにびっくりしたとともに、まだまだ道理が知られていないんだなぁと感じています。
答えは医師会のお願いにも掲載されていますが、
代表者がお参りする
ということになります。
「人が大勢集まること」に対して、感染の危険があるので、代表者のみがお参りすることに関しては、特に問題はありませんよね。
ここでいう代表者は、清明祭を行う責任者、つまりそのほとんどが長男家族になるかと思います。
その長男家族が代表して、清明祭を行い、その際に新型コロナウイルスの影響で、今年は代表して行っていますが、皆さんの気持ちは本当は清明祭に参加したいということですが、できなくて申し訳ありません。と詫びを入れるといいと思います。
「仏壇の前でやってもいいのか?」という質問も多いですが、例えば雨が降ったときなどは仏壇の前でやることもありますよね。
ただ、今回は「外出できない」状況ではなく「人との距離が近い」ということが問題なので、お墓に行ってやるほうがいいと思います。
物事の本質をしっかり捉えて行動したいですね。
先祖事はもちろん大切ですが、現状もよく知り、そして行動できるようにしたいと常に考えています。