【料理レシピ】あまがし(旧暦5月5日これを見ればグングヮチグニチは完璧!)

旧暦5月5日。グングヮチグニチにお供えするあまがしの作り方を解説したいと思います。
これを見れば、作ったことがないという方でも完璧にイメージできると思います。

本当はつくったところをお見せできれば、と思ったのですが、今年、私がつくるときに撮影するので後日の公開になります。
2021年のグングヮチグニチは6月14日月曜日です。

グングヮチグニチといえば、家庭における悪いことや悪い霊を祓い(はらい)、家族の健康を祈願する日です。
ヒヌカンと床の神、仏壇にあまがしという押し麦入りのぜんざいを、菖蒲でつくった匙(さじ)を添えて、お供えします。

あまがしは本来、緑豆(りょくとう)と押し麦、黒砂糖でつくります。最近では、小豆(あずき)が一般的になっています。

日本のぜんざいは小豆を使って甘味としての食べ物ですが、沖縄のあまがし(通称ぜんざい)は乳酸発酵の麦のとろみと緑豆の爽やかなのどごしを味わう、清涼飲料水のような役割です。

戦後はアメリカ軍から入ってきた金時豆(きどにーびーんず)で代用して作られるようになり、沖縄独特のぜんざいへと変化していきました。

このことから「あまがし」は緑豆(おーまーみ)をつかってつくるもの、「ぜんざい」は金時豆を使ってつくるものという違いがあったと推測されます。ただ、緑豆は手に入りづらくなり、身近になる小豆やぜんざい豆が使われるようになり、小豆でつくるあまがしが一般化しました。
一般で販売されているぜんざい、沖縄風ぜんざい、あまがしなどを集めてみました。
もし、量がそんなに必要ない、作る時間がない、ということであれば、こういった便利なものを利用してもいいと思います。

【材料】作りやすい量、5人前
小豆・・・1カップ
押し麦・・・1/2 カップ
きび砂糖(または砂糖)・・・1カップ
塩・・・小さじ1/2

小豆は前日に洗って一晩、水につけておく。
最低でも5時間は水につけておくほうがいいです。
押し麦はさっと洗って深めの鍋にいれて、たっぷりの水を入れて、透明感が出るまでじっくり煮ます。
小豆とその4倍ほどの水を入れて、強火にかけます。
煮たったら弱火で1時間ほど小豆が柔らかくなるまで煮ます。
もし、小豆独特の渋みが苦手という場合は、沸騰したら茹でこぼす、というのを2〜3回繰り返します。
ただ、その成分に栄養も含まれているため、好みでお好きな方法で小豆をにてください。
小豆が柔らかくなったら、茹で汁を切った押し麦と砂糖、塩少々を入れて、味を整えます。
さらに30分ほど弱火で煮ます。
こってりとしてとろみが出てきたら、さらに10分ほど煮て、味を整えます。
お好みでできあがりにフーチバーを入れる家庭もあります。

お椀にあまがしを盛り、ヒヌカン、床の間にはあまがしのみを、仏壇にはあまがしと菖蒲の葉っぱでつくった匙(さじ)を添えてお供えします。

もし、緑豆(オーマーミ)が手に入ったのであれば、緑豆を2〜3時間につけてゆでこぼします。
それから水につけておいた押し麦と一緒に柔らかく煮て、砂糖と塩で味付けします。
今年はぜひ、あまがしをつくってお供えしてみてくださいね!

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