「仏壇は長男が継がないといけない?」

家系図関連の話をしていると「仏壇は長男が継がないといけないですか?」という質問を多く受けることがあります。

沖縄では「長男」へ仏壇を継ぐべきだから、という話をよく聞くけど、本当のところどうなの?ということで質問が多い
と感じています。
時代錯誤だ、仏壇を継ぐというのに縛られる必要はない、などの声も多く聞かれますが、私たちの考え方としては、

「長男が継ぐことにより子孫繁栄につながるのではないか」

と考えているため、私たちの考えをお話しています。

100年ほど前までは兄弟姉妹も多く、5人以上のきょうだいや、四男、五男がいるのが当たり前で、仏壇を継ぐことに関しては、長男が若くして亡くなったりしても、兄弟の男の子供たちが養子(ここで言う養子は仏壇を継ぐための養子で法律的な養子ではありません)で家督を継ぐということをしてきました。
しかし、近代では子供の数も少なく、養子でつなぐことも難しくなってきたり、長男が早くなくなったり、子供がいなかったり、本人に継ぐ意思がなく放棄、親が永代供養をして継ぐものがない、という様々な理由から、男系長男でつないでいくことが難しくなってきます。

ただ、やはり様々な考え方がある中で、長男でしっかりつないでいきたい、長男が継げない場合はどうしたらいいの?と悩んでいる方も実際に多くいらっしゃるのも事実です。

その場合も仏壇の4大タブーを避けることで、その家庭に合った方法をお話させていただいております。
それを参考にして、ご家族で話し合い、それで結論を出せばいいと思っています。

これまで多くの方々をみてきましたが、それを正すことにより、家庭に幸せが訪れたり、子や孫ができ、子孫繁栄につながったという事例もあります。

それでは長男が継がないと幸せではないのか?と聞かれることもあるのですが、現在、これだけ仏壇継承のことで悩んでいる方がいるということは何らかの知らせがあって、すっきりしない、家族にあまりいいことが起こっていない、ということで仏壇継承のことを調べるために家系図を作ったりする方がいらっしゃるということは、なにかしらを感じて動いているから、だと思っています。
このなんかもやもやっとした感情をそのままにする方もいるし、動く方もいる。
ご自身が動けば、それが子供や孫は「もやもや」にぶつかったとしても、解決の糸口が見つかるという思いで動いている方が多いのかな?と思います。

そういう私も自分のためでもあるけど、子供や孫、そして未来の子供や孫の配偶者たちが、「どうしたらいいの?」と悩んだ時になにかしらのヒントになるものが残せたら、と思って家系図を作り、なぜそれがこうなっているのかという説明も付加して残しています。
もし私の祖父母や両親がそれを残していてくれたら、今の私はもっともっと考え方がいい方向に変わっていた気がするから。

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