前にこんな記事を書いたことがあります。
沖縄の線香は平御香(ひらうこう・ひらうこー)と呼ばれる黒い筋の入った線香が一般的です。
県外でいう「線香」は香りを楽しむものなのですが、沖縄の線香(平御香)は香りを楽しむ線香ではありません。ここが大きく違う点です。
写真のように平たい線香で、6本が1つの塊になっています。
5本の筋がついていて、その筋で3本などに割って使うことも多いです。
沖縄独特の「拝み」をする際に、この6本の線香をそのまま使う場合、2本ずつに分ける場合、3本ずつに分ける場合など「本数」に意味を持たせるのは沖縄独特の風習と言えると思います。
また、線香には火をつけて使う、というのが一般的ですが、沖縄の線香は「ひじゅるうこー(冷たい御香)」と言って、火をつけずに使う場合もあります。
沖縄の平御香は火をつけたときの火力も強いので、お寺などによっては、火事の心配もあり、沖縄線香は使わないでくださいと明記してあるところもあります。
沖縄では非常に一般的で、箱入りやかなりの数が入った1締めなどが売っています。
写真のような大きなものはスーパーや仏具店にしか売っていないですが、小さめの箱はコンビニなどでも売っていて、どこでも手に入ります。
ちなみに線香やウチカビは、手持ちがなくなることがないようにする、というのが昔から言われているので、まとめて買っておくのも良さそうですね。