沖縄では、子供が産まれた時の行事ごとも独特なものがあります。
時々問い合わせがあるので、ちょっとまとめてみます。
#ざっと書いていくので、今後、追記したバージョンも予定しています!
出産・・・子供が産まれると夫の母(産まれた子供から見ると祖母)はヒヌカンに子供が生まれた報告をします。無事に産まれた感謝と、家族になった紹介を花米(乾いたお米)とお酒などをお供えし、線香で報告をします。ヒヌカンへの報告が終わると、同じように、仏壇に線香をお供えして報告をします。
自宅での出産報告が終わると、村の拝所への報告になります。
産水を汲むために、地域の産川や村ガーに行き、お水を汲んできます。
その産水を使って、ウビナディをします。ウビナディとは、お椀などに入れた汲んできた産水に中指をつけて、赤ちゃんの額を3回なでて成長を願い、悪いものから守るというおまじないです。
その後、産湯(お風呂)に入れます。
昔は自宅での出産だったため、産湯は自宅でのお風呂ですが、近年では産院でのお産のため、産湯に入れるということができなくなっています。
生後7日・・・満産祝い(まんさんいわい)・・・産の忌み明けの儀礼と言われています。ヒヌカン、仏前、親族に命名を報告して子供の成長を祝います。地域によっては生後1か月、生後3か月で満産祝いを行うところもありますが、近年では、赤ちゃんの両親とその両親で行うことが多いようです。
生後1か月・・・初歩き(はちあっちー)・・・産後初めて、赤ちゃんを連れて外出する儀式。一般的には夫の実家に行き、直接ヒヌカンに報告し、その後、仏壇に報告。その後、妻の実家に行き、ヒヌカンと仏壇に報告をしてきます。
生後100日目・・・100日記念(ひゃくにちきねん)・・・お宮参りに行き、写真館などで記念写真を撮影します。
生後9か月と9日・・・ククヌカン・・・一生食べることに恵まれることを願い行う儀式ですが、現在ではほとんど行われておらず、具体的に何をするかというのがあまり伝わっていない。
満1歳・・・タンカーユーエー・・・1歳のお祝い。親戚や知り合いが集まり、お金やそろばんなどの道具を並べ、子供がどれを取るかによって、子供の性格や将来を占う儀式を行います。