沖縄で「ウチカビ」というと、仏壇やお墓などの行事ごとに使う「あの世のお金」というのはもう皆さんご存知だと思います。
沖縄県内であれば仏具屋さんはもちろん、スーパーやコンビニでも売っていますね。

沖縄県産地ウチカビ

ほとんどがこんな形でまとめてどど〜んと売っていることが多いですが、これを束にわけてみるとこんな感じです。

5枚1組が20つまとめて束になっています

昔は紙に銭形を押し付けて叩くことでその形を紙に打ち付けていたことから「打つ」「紙」で「打ち紙」、ウチカビ、と呼ばれています。

もともとは中国の紙銭が起源で、沖縄には14世紀後半ごろに伝わったとされていますが、諸説あります。
一般的に普及したのは明治以降とされています。
沖縄では1箇所、昭和製紙株式会社のみが製造しており、それ以外は海外で作られたものも出回っています。

ウチカビを燃やす年中行事としては
・春の彼岸
・清明祭
・旧盆
・秋の彼岸
が主なものです(こちら、もうちょっと詳しく調べてからまた追記します)

燃やす枚数や使い方などについては、家庭や地域によっても変わってくるようです。
昔は3枚1組が一般的でしたが、今は5枚1組なので、これを1として数えることが多いようです。

家族からの分のウチカビ、とお供えするときにも、家族で1組の場合もありますし、1人1組の場合もあります。
ちなみにうちは、1人1組にして、5枚1組を7枚1組に組みかえて使っています。(これまでの不足を補うため)

また、ウチカビを燃やすときにも、いろいろな説があって
・1度火をつけたらその火を消さないように最後まで燃やすのがコツ
・ウチカビから出た灰は、「徳」とされているのではらうのではなく、かぶるほうが吉とされています

ウチカビは仏壇とお墓に対して主に使います(先祖へのお金なので)
ヒヌカンは神様なので、ウチカビは使いませんので要注意ですね。

いつもより時間ができている今、ぜひウチカビのこともちょっと考えてみるのもいいかもしれませんね。

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