香炉を大きい香炉に交換する

沖縄では仏壇の位牌は小さく、香炉は大きく、と言われています。
その意味は、位牌は入る人(つまり亡くなった人)が少ないことが嬉しいことなので、小さく。
香炉は、たくさん線香がたてられる(つまり子孫が増えること)が嬉しいことなので大きく。
という考え方があります。

いろいろな大きさの香炉を見てきた経験から、
仏壇の香炉・・・直径22センチくらい
ヒヌカンの香炉・・・直径16センチくらい
がいい大きさと感じています。
根拠としては仏壇の香炉は、親戚が多くきた際の法事などにもいっぱいになりすぎない大きさであること、ヒヌカンはうがんぶとぅち(ウガンブトゥチ御願解き・ヒヌカンの昇天)ヒヌカンウンケー(ひぬかんうんけー・火の神お迎え)の際に7つの橋に見立てた線香が横一直線で並べられることが重要だと考えているからです。

今回は、仏壇やヒヌカンの香炉を大きくする手順を紹介します。

準備するもの
・新しい香炉(塩水で洗い、大きな鍋に米のとぎ汁を入れて、その中に新しい香炉を入れて、沸騰させます。沸騰したらあまりグラグラと動かないように火加減を調整して、10〜15分ほど煮ます。その後、熱くなっているので、冷めるまで鍋にそのまま入れておきます。手で触れるようになったら、取り出して、新聞紙などに逆さにして、丸1日程度自然乾燥させます)
・スプーン

手順(仏壇・ヒヌカン共通)
・香炉の大きさを変えたいときは大きい香炉に変えましょう。ただし、1日や15日、その他行事ごとがある日は避けましょう。
(1)古い香炉から新しい香炉に灰をスプーンで入れる。その時、古い香炉には線香が立つくらいの灰は残しておいてください。また、新しい香炉が大きく、追加で新しい灰を入れる場合には、先に新しい香炉に新しい灰を入れてから、古い香炉から灰をうつしてください。
(2)古い香炉に線香3本を立てて、「香炉を大きくしたいので、これから香炉を新しくします。こちらの線香にうつってください。」と報告して、古い香炉で半分くらいまで線香を燃やす。
(3)半分くらいまで燃えたら、「新しい香炉にうつします。」と案内をして、線香を古い香炉から抜きます。その後、線香を新しい香炉にたてます。
(4)古い香炉に残った灰は塩を入れて、燃えるゴミに処分し、古い香炉はビニール袋などに入れて、ハンマーなどで割り、割れ物扱いでゴミとして処分してください。

おすすめの記事