位牌(仏壇)継承のルール

仏壇事や位牌継承は先祖崇拝の思考が強いため、宗教的と言われることもありますが、昔から沖縄では位牌(仏壇)を守る人が決まっていると言われています。その基本的なルールを知ることで、どこに先祖の仏壇があるか予想をつけたり、今後の参考にしたり、指針にしたりすることを目的としています。

位牌継承には、ルールがあって、そのあとにタブーがないかを当てはめていくととてもわかりやすいです。
今日はルールを紹介します。

・地域的な違い、ユタを頼る、頼らないはもちろん、個々人の考え方や家族、門中での考え方が異なることは承知しています。仏壇事ドットコムの記事は、あくまでも参考で、今後どうしていくかは個々人の自由です。

・位牌継承の4大タブーができたのは、昔、多くのユタや神人と言われた人たちが、シジタダシをするための知恵を集めたときにできたと言われています。シジタダシをすることで、先祖への供養と子孫繁栄すると信じられており、先人の知恵からできたタブーと言えるでしょう。

・仏壇ごとが間違っている、ウガンブソクだと不幸が起きる、祟りがあると言われることがありますが、これは捉え方の違いであると考えます。伝えたいことがある場合、やってほしいことがある場合、こちらの世界に伝える手段が限られているため、先祖からのメッセージとして考えています。

【位牌継承のルール】

・仏壇は、その父の最初に生まれた男子(長男)が持つ。

・長男が亡くなったり、男の子がいない場合は、直系より、血が近い人を順番に数え、仏壇継承の養子を迎えて位牌継承をする。ただし、同じ代数(デース、世代)からの養子はタブーとされるので正しい家系図が必要になります。

・三男はこの家に何かあった時に直系の種を継続させていくためにタチクチ(一番上・創立者)となり位牌継承をしていく

・女の子しか子供がいないなど、子供達だけで位牌継承ができない場合は父親の兄弟の子供、祖父の兄弟の子供など、なるべく血が近い人に仏壇を継承してもらう。そのため、正しい家系図を作成して、上から順番にその継承になっているかを確認しないと自分がどの仏壇を持つべきなのかがはっきりしなくなるので要注意

・自分が持つ仏壇ではない場合は「預かり仏壇」となる。

・「財産相続」と「位牌継承」は全く別のルールが適用されるので注意してください。仏壇を継ぐ=財産を継ぐ、ではありません。

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