夫の親VS妻の親。どちらを優先するか。

「夫は自分の両親しか優先せず、私の両親側は嫁にきたんだから優先順位は低いという。納得できない。」
「いつも夫側を優先し、妻側はいつも2番。平等じゃない。」

そんな相談をいただくことがあります。

ここはシンプルに、夫と妻の父と母の優先順位を数字にしてみました。

1.夫の父
2.妻の父
3.夫の母
4.妻の母

の順番です。
最初の図にも数字を入れて示してみました。

これはあくまでも「同じ行事が被った場合」と考えていいです。

たとえば旧盆のウークイの日の送りの時間が

夫の父

妻の父

の時間が被ってしまったが、どこを優先するべきか、となるとこの数字に素直に当てはめていいのですが、行事が違う場合。

たとえば

妻の母の葬儀

夫の父の誕生日

が被った場合には先の優先順位では一番低いのですが、「誕生日」より「葬儀」のほうが重要な行事なので、「妻の母の葬儀」を優先します。

この行事の優先度は人によって変わる部分もあるのですが、その感覚も夫婦ですり合わせておいたほうがいいかもしれません。
あとは実家の父や母にも聞いて、「自分たちなりの優先順位」を決めておく必要もあります。

そしてこれは家系図を作ろう、と思ったときの優先順位にも関わってきます。
「子供たちに残すために家系図をつくりたい」
というのが家系図を作る目的だとすると、それはその子供にとって父親の父方の家系図からつくります。
そのあとが、母親の父方、というふうに優先準備が決まってきます。

もしも、結婚している女性が自分のために、となると自分の父・・・と考えがちですが、嫁いだ女性はまずは夫の父方を優先します。
女性はあくまでも「嫁いだ先」のことを優先します。

「時代錯誤だ。私は夫と結婚はしたが、○○家に「嫁いだ」つもりはない」
という声が聞こえることもあります。
そのあなたの姿を見て、子供たちは育ちます。

息子が大きくなって息子の配偶者にそのように思われたら?
娘が大きくなって娘が配偶者のご家族にそのような発言をしたら?

それをじっくり考えてみてください。

「私はそれでも平気」

と言われるとそうですか、としか言えないのですが、妻側がご自身の実家ばかりを優先していると、息子の妻、つまり自分からすると嫁は、夫側の親、つまりあなたたちのことは優先順位が低く「関係ない」と言ったとすると息子も「自分の母もそうしていたな」と行動する傾向があります。

しかし、自分の父親が自分自身の親はもちろん、母親側の親も大切にしているご家族は、お互いに良い距離を保ちながら、穏やかに過ごしている印象です。

この機会にぜひ、「優先順位」を考えて意識してみるのはいかがでしょうか。

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