沖縄の行事は旧暦で行うことが多いのは皆さんご存知だと思います。
今日は旧暦「閏」4月1日になり、今年2回目の旧暦4月がスタートしました。
私たちが普段使っているカレンダーは「グレゴリオ暦(太陽暦)」です。
グレゴリオ暦では、1年は365日。400年に97回(4年に1度だと100回になりますが、微妙な誤差を調整するために97回)の閏年(1年が366日)として調整しています。
日本では1872年(明治5年)に
「太陰暦ヲ廃シ太陽暦ヲ頒行ス」とする改暦ノ布告
(明治5年太政官布告第337号)
により、旧暦で明治5年12月2日の翌日を新暦の明治6年1月1日として採用しました。
しかしながら、沖縄ではまだ旧暦(太陰太陽暦)の文化が根強く残っています。
旧暦は琉球王朝時代に沖縄に導入され、中国文化の影響を強く受けていたことも影響しているとも言われていますが、最初の画像のように、沖縄のカレンダーには旧暦が併記されているものも多く見受けられます。
さて、その旧暦ですが、今年のように「閏月」がある年が約3年ごとにやってきます。
今年はその「閏月」がある年で、その閏月が4月となっています。
どの月に閏月が入るかは、非常に複雑なルール(置閏法・ちゅじゅんほう)があります。
先の画像の今日の日付の部分23日の下に赤字で
閏4月1日
とされていて、その後からも「閏」のあとに旧暦が書かれています。
逆にその前は閏が入っていない旧暦4月となっています。
沖縄では閏月を「ユンヂチ」と呼び、このユンヂチがある1年は、仏壇の購入や墓の新築や改修・改築、位牌の作りかえなどによいとされています。
なぜ、このユンヂチがいいのかというと、先祖は1年=12ヶ月とみているので、1年が13ヶ月ある場合、閏月の1ヶ月は見えていない(気づかない)からだと言われています。
・・・がここで疑問が。
なぜか閏「月」をユンヂチと呼ぶのにユンヂチがある1年すべてが「見えない(気づかない)」というふうに言われているのか・・・。
調べたのですが、どうやら、本当のことはわからないようです。
もし、それが気になるということであれば、ぜひ、閏月の4月(2020年5月23日〜6月20日)の間に、仏壇の購入や墓の新築、改修、位牌の取りかえなどを行うようにしてください。
ちなみに、位牌が壊れた、茶器などが壊れた場合などはユンヂチでなくても取りかえてOKです。
次のユンヂチは2023年3月22日から旧暦閏2月1日があります。