沖縄では旧暦12月8日は鬼餅(ムーチー・むーちー)の日です。
家族の健康祈願、厄払いとしてムーチーは大切な行事です。
赤ちゃんが初めて迎えるムーチーの日は「初ムーチー」と言って、いつもより多くのムーチーを作り、親戚や近所にムーチーを配ることで厄除けをします。
【日にち】旧暦12月8日
2020年は1月20日(水)になります。
【準備するもの】
最低限の数としてはヒヌカン用3個(1個ずつお皿に置いて3皿)、仏壇用3個(1つのお皿に3個置く)の合計6個です。
理想としては、ヒヌカン9個、仏壇の合計18個がお供えしやすい数です。
ただし、家族が少ない場合は合計6個でいいと思います。
また、軒下に吊るす場合や、初ムーチーの場合は周囲に配るムーチーも含むので数が多くなります。
この分も計算して何個必要か考えましょう。
ムーチー カーサムーチー カーサームーチー 沖縄餅 5点セット
【当日のやり方】
地域によっては、子供の歳の数だけ軒下などにムーチーを吊るしたり、ムーチーを包んだカーサ(サンニンの葉っぱ)は十字に結んで人の出入りする入り口や軒先きに吊るして鬼が家の中に入ってくるのを防ぐ、ムーチーを炊いた煮汁は「ウネーフカ、フコーウチ(鬼は外、福は内)」と言って屋敷の周りにまくところもあります。
丸いお皿にヒヌカン用、仏壇用のムーチーを置いて、ヒヌカンから線香(12本+3本の3セット)を立てます。
例)合計18個ムーチーを準備した場合
ヒヌカン・・・丸いお皿に3つムーチーを置いたものを3皿用意してお供えする
仏壇・・・丸いお皿に9つムーチーを置いたものを1皿用意してお供えする
線香は12本+3本の15本を3セット使います。
上記の写真で12本+3本の15本です。
このように重ねて、3本が一番手前にくるようにして一緒に立てます。
これを3セット準備します。
ここで、火ぬ神(ヒヌカン)にグイスをとなえます。
・自宅の住所
・旧暦と新暦、今日がムーチーであること
・家の主の父の名前、干支、母の名前、干支
・家の主の続柄(長男など)、名前、干支
・妻の父の名前、干支、母の名前、干支
・妻の続柄(長女など)、名前、干支
(子供がいる場合)
・父の名前、干支、母の名前、干支
・子の続柄(長女、次女など)、名前、干支
(複数いる場合は上記を繰り返す)
・健康であることの感謝、願いごとへの報告など
・今後の健康祈願や願いごとなど
・御礼 その後、仏壇へも報告をします。
ムーチーをお供えし、お通しをするための12本を立てて、旧暦と新暦を伝えて、今日は旧暦12月8日のムーチーなのでムーチーをお供えしております。などと最初の連絡をします。
その後、個人の線香を立てます。
私の場合は12本+3本の15本ですが、子供達は3本のみです。
一般的には3本でもいいと言われていますが、私たちは15本にしています。
そこでも、グイスをとなえます。
・自宅の住所
・旧暦と新暦、今日がムーチーであること
・自分の父の名前、干支、母の名前、干支
・自分の続柄(長女など)、名前、干支
・健康であることの感謝、願いごとへの報告など
・今後の健康祈願や願いごとなど
・御礼
線香が全て燃えたら「おさげします」と言ってムーチーを下げて美味しくいただきます。
【我が家の初ムーチー】
ムーチーのことを知らない方も多くいらっしゃると思ったので初ムーチーのときにはムーチーの説明と我が子の写真を載せたチラシを作成してこのようにムーチーをいれたビニール袋に巻きつけてお配りしました。
とても好評でした!
【送料無料】月桃の葉(洗浄済)20枚&紅芋ムーチー粉1袋&黒糖ムーチー粉1袋