ヒヌカンには線香を何本たてているか、いろいろな方に聞いたところ、いくつかのパターンにわかれていることがわかりました。
沖縄の線香は「平御香(ひらうこー)」と言って、6本が1平(ひとひら)になっています。
これを半分の3本ずつに割って使うことも多いというのが前提としてあります。
3本 1組派
3本 3組派
12本3本 1組派
上記のように、3本、6本、6本を右側の6本に中央の6本と左側の3本を重ねます。
12本3本 3組派
上記のように、3本、6本、6本を右側の6本に中央の6本と左側の3本を重ねるものを3組つくります。
それぞれのパターンの方に「なぜその本数なの?」と聞くと そうやって教えられたから
という人が非常に多くいらっしゃり、その理由までを答えられる方はとても少数です。
ずばり、正解は「12本3本 3組」となります。
なぜ12本3本なのか。
12本は十二支の力を借りるという意味があります。
3本は天・地・自分という意味があります。
なので「15本」と表現せず「12本3本」という表現になります。
それを1組として、3組準備するのは、3人いらっしゃる神様にお供えするという意味があります。
つまりまとめると。
「ヒヌカンに線香は12本3本 3組立てること」
「なぜなら、12本(十二支)の力を借りて、3本(天・地・自分)を1組として、3人いらっしゃる神様にお供えするから」
ということになります。
道理がわかると、ヒヌカンに手を合わせるときも心の込め方が違ってくるような気がしますよね。
「道理はわかったけど、3本でいいんじゃない?灰もすぐにいっぱいになるし・・・」
という方がいらっしゃいます。
それであれば、3本でいいと思います。
というのも、「納得していないのに無理やりこうやりなさい」というわけではないと考えています。
私たちは、「こういう根拠(道理)でこうやるんだろう」ということをお伝えしていますが、やるかやらないかはその方次第です。
ユタさんによっても伝え方が違ったり、その家のおばあちゃんやおかあさんから伝わっている方法のほうが安心という方もいらっしゃると思いますので、そこは強制されるモノではないと考えています。
記事を読んでいただき、それからご自身で判断していただくといいと思います。